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2012/03/03 (Sat) いよいよ窯出し


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炭の炭化が終了と同時に徐々に空気を入れ、余分なガスや成分を燃やすことにより炭を限界まで硬化させる作業が「精錬」炭焼き用語で「ネラシ」と言います。しかしこの作業がもっともダルイ・・・ 長くて24時間、短くて20時間 徐々に徐々に空気穴を開けて行くのですが、とにかく間が持たない・・今回は朝7時位から始まったので、翌日の明け方まで窯に付きっきりなのです。なにせ1時間ピッチで穴をあけていくのですから、暇で暇で・・・暇を持て余すなんて次元ではありません。

ネラシの作業が終わった後、窯から炭を掻きだす作業が待っていますので、酒飲んだら体が持たない故、酒を飲みたい気持ちを抑えながら、時間を過ごさなければいけません。
今はまだ夜は寒いですから、寝袋にくるまりながら次の空気穴を開けるのに備えていなければいけないのです。

でもね、一級品の紀州備長炭を作り出す喜びが、この苦労を忘れさせてくれるんですよ。

IMG_1498.jpg
細かく穴をほじくります。 この状態になるまで約12時間かけます。
IMG_1499.jpg
これで15時間経過。

IMG_1500.jpg
18時間後 炎が上部から出てきます。

IMG_1502.jpg
そろそろゴールです。このあたりで窯内部は1200度 そばにいると火傷します。
IMG_1440.jpg

そして窯出し。 今回はお隣のオッチャンが助っ人に来て頂きました。しかしこのオッチャンは炭焼きはやった事が無いのですが、炭を掻きだす雰囲気は既にプロなんです。 それは子供の頃から近所の炭焼きを手伝ったとの事、やはり和歌山のオッチャンは侮れません・・ 写真のオッチャン当年とってなんと75でゴザイマス。普段は畑仕事、稲作、そしてこれからは梅の収穫。 これだけでも十分凄いのですが、夜な夜なカラオケにいってるんです。帰りはどうするんだって? タクシーなんぞ走って無いし、軽トラで帰ってくるんですよ、もっとも標識もなければ信号もありませんけどねw 当然警察もここらでは見た事も無いし、昼間も夜も人は歩いて居ないし、 ある意味安全なんですわ。この超人的高齢者を都会の高齢者も見習うべきですね。和歌山の爺様、婆様はまじで強くてファンキーですわ。

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2012/02/24 (Fri) 祭りの始まり



炭材「ウバメガシ」を窯につめて約九日目にやっと炭化が始まり一安心。 ですがこの炭化の経過が一番重要で一級品の備長炭になるかならないかの分かれ目なのです。
炭化が始まると煙が強烈な刺激臭になってきます。そしてこの煙を長い煙突の中で冷却されて出てくる滴が「木酢液」と呼ばれるものになっていくのです。

紀州備長炭の炭焼き窯は独特で、現在の工法は江戸時代中期あたりに確立されたようです。その頃は自動車もなく運搬は人力に頼るしかなかった為(険しい山中ですので馬などは使えなかった)窯を移動させて炭を焼いていたのですから、その労力は計り知れないものだったと思います。と同時に窯の横で生活もしていたようです。その先人達の知恵と努力の結晶を受けつがさせて頂いてる事に本当に喜びを感じ、感謝の念を忘れた事はございません。
今もなお、先人達が作り上げてそこで実際に生活してた窯の跡はあるのですが、やはり年月を重ねている為に風化してしまってます。やむ負えない事とは解りながらなんとなく寂しさを感じますが、来た者をいにしえの時代に戻すほどの迫力を持っています。

話は戻りますが、炭化が始まりじわじわ窯の内部の温度が上がっていけば全く問題ないのですが、急に温度が上がったり下がったりしますと一気に品質が落ちてしまうのです。

肝心なのが最初の24時間から36時間位で一番神経を尖らす時間帯です。とにかく窯を見張っていないといけないのですが、如何せん暇で暇で・・ 
IMG_1487.jpg
この正面の下の小さな2個の穴で空気調整するのです。煙の勢いが弱まったら少し大きく、逆は小さく


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